今回の題材は、広島ドラゴンフライズの今季スタッツ。昨季は9勝46敗(勝率.164)でしたが、今季は29勝28敗(勝率.509)と勝ち越しました。
一方で、B.LEAGUE 2021-22シーズン終了のご挨拶の中で、岡崎GMは
結果としては、シーズン終盤の5月までCS進出を争える位置にはいたものの、29勝28敗で西地区6位となり、上位に食い込むことができませんでした。多くの方からいただいた期待に応えることができず、CSにも進出できなかったことに関して、非常に責任を感じております。シーズンが終了した今、これが我々の現在地だと真摯に結果を受け止め、来季は飛躍のシーズンにできるよう、今季以上に尽力する所存です。
というコメントを寄せています。
タイトルに現在地という単語を入れたのは、このコメントに因みますが、
1.4Factorsとスタッツ各項目が昨季と今季でどのように変わったのか
2.今季4Factorsとスタッツの順位・偏差値
を並べて、数字から読み取れることを書き連ねていきます。
裏テーマは、5月13日に退団のお知らせがあったケネディ選手、エチェニケ選手、ジャクソン選手の3選手(柳川選手は自由交渉リストへの公示)に代わって入団する選手には何が期待されているのかを探ること。
1.今季はどう変わったのか?
4Factorsの比較からは、
・「相手チームのターンオーバー率」と「オフェンスリバウンド獲得率」が上がった
・「自分たちのターンオーバー率」は下がった
ということが分かり、相手チームとのシュート本数の差が改善されていることが窺えます。
加えて、攻撃面ではeFG%(シュート効率)とFTR(フリースロー獲得率)が上がり、得点力が増したことが分かります。
攻撃面での伸び率上位5項目から見えてくるのは、ゴール下での強みが増し、3点シュート成功率も向上しているということ。相手チームのターンオーバー率が増え、そこからの得点も伸ばしていて、良い守備からの好循環に繋がっていることも垣間見えます。
守備面で数字を下げている5項目からも、ゴール下での強みが増したことが分かります。
2.現在地は?
また、リバウンド獲得率は昨季との比較では改善しているものの、更なる高みを目指すにはもっと獲りたいところ。
偏差値30台の項目に着目すると、改善点かつ伸びしろが浮かび上がります。
簡潔に書くと、ターンオーバーを減らすということ。
それによって、フィールドゴール試投数(FGA)が増えて、得意の3点シュートを打つ機会も増えるという攻撃面でのプラスと、ターンオーバーからの失点を減らすという守備面でのプラスの影響が期待できます。