11月26日でB1 24クラブは12試合を終え、シーズンの20%が過ぎました。 東地区1位を走る千葉ジェッツは、昨季も東地区1位。今季の勝率は.750(9勝3敗)と昨季の.778(35勝10敗)と遜色ない数字を残しています。 大層なタイトルを付けてしまいましたが、この記事では、ヘッドコーチが変わった千葉ジェッツが 昨季とどう変わったのか? と 今季のスタッツが他のクラブと比べてどうなのか? に触れたいと思います。 まずは、大枠を掴むために4Factorsの比較から。 増加率最多の項目はOpp TO%で、増加率最少の項目はOpp FTR。 昨季よりもファウルを抑えながら、 相手のミスを誘発することに成功し、 守備の強度が増していることが分かります 。 eFG%とFTRは下がっていて、リングに近付いてシュートをする機会が減っている様子が伺えます。 攻撃面のスタッツを細かく見ていくと、 3点シュート試投数への配分が増えている ことが分かります。 Opp TO%・ORB%が上がり、ターンオーバーからの得点・セカンドチャンスからの得点も増えていますね。 守備面では、相手チームのターンオーバーが増えたこと(+1.2)以外に、フィールドゴール被試投数が減ったこと(-2.0)とフリースローも減ったこと(-1.8)にも注目です。 相手チームのアシストが1.5減っていることからも、相手チームが攻めあぐねる守備が展開されているのかなと思います。 注)歯切れの悪さは、今季の千葉Jの試合映像を見ずに数字だけで語っているため(京都ハンナリーズの試合は欠かさず見ているので、Bリーグのことを多少は知っているつもりです)。 昨季との比較だけでなく、今季の数字が他のクラブと比べてどうなのかも気になるところ。 TO%とORB%はリーグ2位で偏差値換算64.5くらい。Opp FTR以外の項目は平均を上回り、一桁順位。 TO%(ターンオーバー率)とORB%(オフェンスリバウンド獲得率)の両面で相手を凌駕しシュート機会を増やしながら、eFG%(シュート効率)の面でも差をつけています。 細かいスタッツも見ていくと、3点シュート・ターンオーバーからの得点で特に優位に立ち、セカンドチャンスからの得点でも差をつけていることが分かります。 ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
11月26日開催予定のB1 第7節では、リーグトップの9勝の2クラブ「琉球ゴールデンキングス」と「島根スサノオマジック」がぶつかります。 この記事では、今までの11試合のスタッツから読み取れる試合のみどころに触れてみたいと思います。 まずは大枠を掴むために4Factorsから。 偏差値60を超える項目に着目すると、 琉球の特長は ・リバウンド獲得率が高い(ORB%に至ってはリーグトップで偏差値換算78.9) ・相手チームのターンオーバー(Opp TO%)がリーグトップ ・Opp TO%が高いものの、ファウルせずにTOを誘発できていてOpp FTRは低い ということが分かります。一方で、eFG%は平均を下回ります。 島根の特長は ・DRB%が2番目に高い ・eFG%が高くOpp eFG%が低い ということが分かります。 確率の高いシュートを選び、セカンドチャンスを深追いせず万全の守備態勢で相手を迎えていることや、相手に確率の低いシュートを打たせて、外れたシュートをしっかり回収している ことが窺えます。 数字に語らせるとタイトルにありながら、文章が長くなったため、ここから先は図表を中心の構成に。 セカンドチャンスの失点最少の島根が、セカンドチャンスの得点最多の琉球の得意の得点パターンをどこまで抑えられるかに注目です。 2点シュート被成功率が3番目に低い琉球が、成功率が2番目に高い島根の2点シュートの確率をどこまで低く抑えられるかに注目です。 最後は、Q別の得点・失点・得失点差から 4Qまでの得失点差は、島根12.5、琉球12.4でリーグ1、2位です。 琉球は1、2Qの失点が最少で、島根は3、4Qの得失点差が最多。琉球も後半の得失点差は2位ですが+5.2で、島根の+9.6と開きがあります。 前半は琉球ペース、後半は島根が追い上げてくる展開になるのでしょうか? 琉球のマスコット 「ゴーディー」カラーのユニフォーム にも注目。 本当に最後に、各クラブのスタッツだけを集めた記事のリンクを紹介して結びます。 ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。 琉球ゴールデンキングス 島根スサノオマジック